借金で苦しんでいる。
弁護士をお願いしたいけど、弁護士費用が心配だからお願いできない
でも、もう自転車操業なんて嫌だ。

お金に余裕がある生活をしたい。
弁護士頼むってどのぐらいのお金が必要なんだろう。
月々の返済で苦しんている人って、弁護士に頼みたいけど、結局、お金がかかるから頼めないってことあると思うのです。
そんな方に本記事では
債務整理(さいむせいり)= お金の問題で弁護士にかかる費用
こちらを解説したいと思います。
まずは一般的な債務整理にかかる相場はこちらです

記事の中で解説します。
- 弁護士費用の相場
- 費用を安くするためにできること
- 法テラスについて詳しく解説
- 安く済むはずが余計に高くならないために
初めて弁護士をお願いする方でもわかるように、なるべく法律用語は使わずに説明したいと思います。
本記事では分かりやすいように、弁護士と相談者の会話形式で進めたいと思います。
《本記事を書く人》

- 都内法律事務所に勤務
- 勤務年数が10数年
- 業務は、債務・民事・刑事
本記事では債務整理の相場を説明をして、少しでも弁護士費用を安くするために知っておいてほしいことをまとめています。
目次を使えば記事内で読みたいところから確認できます。
1 債務整理|弁護士費用

債務整理は大きく分けてこちら
- 任意整理(金融会社と和解)
- 破産(借金が0円になる)
- 個人再生(住宅を残す)
- 特定調停(裁判所と通じて和解)
①任意整理の弁護士費用相場


今回はどのようなお悩みですか?

弁護士費用の相場を教えてほしいのです。
手持ちのお金が少なく、依頼できるか心配です。

任意整理の相場はこのような形になります

相談料(30分) | 着手金(始める前) | 報酬(終了時) |
---|---|---|
相談料: 0円から5000円 | 1社: 2万円〜5万円 | 減額できたら10 %〜 |
過払あったら10 %〜 |

当方の事務所は相談料0円
着手金が1社2万円になっています

私の場合は6社あるのですが・・

そうすると、着手金は12万円です

一括ではそんなに支払うことができません・・・
*債務整理の場合は、着手金を分割対応している事務所が多いです
*もしくは着手金を0円にしている事務所も多くあり、事務所により様々です

分割でも大丈夫ですよ

子供がまだ小さいので、分割は安心です
弁護士費用は事務所によって違います。安ければいいと言うことではないので、よく確認して依頼してください
②破産手続き弁護士費用相場


他にはどのような手続きがありますか?

破産(はさん)というものがあります。

聞いたことがありますが、お金をすべて取られそうです


裁判所から借金の支払いを免除してもらう法的手続きです。借金がなくなり、人生の再スタートができます。

どのぐらいの費用がかかりますか?
相談料 (30分) | 着手金 | 実費 (裁判所等に納付) |
---|---|---|
相談料: 0円から5000円 | 20万円〜 | 25万円〜 |
*借金の金額や内容によっても変わってくるので、あくまでも目安としてお考えください
③個人再生の弁護士費用相場

先生、自宅を所有しているのですが、破産するとどうなりますか?

その場合は住宅を残すことができる制度がありますよ

それは嬉しいです!

個人再生(こじんさいせい)というものですが、費用は破産よりもかかります


個人再生の相場ってどのぐらいですか?

およそ、こんな感じです
相談料 (30分) | 着手金 | 実費 (裁判所等に納付) |
---|---|---|
相談料: 0円から5000円 | 50万円〜 | 50万円〜 |
個人再生は破産よりも複雑になります。着手金や実費のお金がかかります。

相談者さんの場合は過払いが発生するかもしれないので、債務整理が一番いいかもしれません

自分だとなかなか判断ができないので助かります
次の見出しでは簡単に任意整理の流れを説明します。
2 任意整理の流れと弁護士費用の一例

①任意整理の流れ

今のお給料で金融会社に支払える金額内で和解します


毎月支払うって今よりも支払う金額は減りますか?

減りますよ!金融会社と交渉して利息をカットします。
今よりも長期の支払いで進めます

子供がいると毎月の固定費にお金がかかるので、毎月の返済が減るのは嬉しいです
ここでもう一度、任意整理にかかる費用を細かく説明します。
②任意整理の弁護士費用


弁護士費用は主に3つあります

3つですか?

先ほど説明した着手する前の着手金(ちゃくしゅきん)の他に、相談料や報酬があります

はい(・・・なんだか高そう)
相談料(30分) | 着手金(始める前) | 報酬(終了時) |
---|---|---|
相談料: 0円から5000円 | 1社: 2万円〜5万円 | 減額できたら10 %〜 |
過払あったら10 %〜 |
依頼する法律事務所によって違いがあるので、よく確認してください

相談者さんの場合はこんなふうになると思います

10年前から借金
6社から借入
借金総額は300万円
- 相談料:0円
- 着手金:1社2万円 →→ 6社:合計12万円
- 弁護士が調査して、過払い90万円が発生。
その他、利息カット10万円 - 借金総額が200万円まで減額
- 報酬:10万円
弁護士費用の合計は22万円
どうです?意外と高くないですよね。
むしろ過払いが発生しているとその金額で弁護士費用は賄える場合もあります。

借りている年数によるので、一度、査定だけしてみるのもいいかもしれません
3 費用を安くするため絶対に確認したいところはここ


弁護士費用を安くするために確認したいところは以下の2つです。
- 相談料は無料のところで
- 着手金0円・分割に応じてくれるのところもある
①相談料は無料のところで
相談料は一般的に30分で5000円です(事務所によって違います)
30分って意外とすぐに時間が経ってしまい、1時間、1時間半。それが回数を超えると・・・
相談料で費用をとる事務所がたくさんあります。

事務所によって違いがあるんですね

でも債務整理の場合は相談料0円のところも多くあります。
まずは相談料0円で、自分に合う事務所か、自分の悩みを聞いてくれる弁護士か試してみましょう。
②着手金0円か分割に応じてくれる事務所

債務整理の事件は着手金0円もしくは分割で応じてくれる事務所が多くあります。
しかしその一方で、一括で着手金を請求する事務所もあります。

お金がないから頼んでいるから一括は無理です
依頼するときに無理のない支払い方法を相談すると良いと思います。
着手金0円の場合は、報酬の割合が少し高くなっていることもあるので、よく確認してください
4 少しでも費用を抑えるために


先生、費用を少しでも安くしたいのですが、そのために何かありますか?

私から以下の2つのことを提案します
- 相談料無料のところでいくつかの事務所に相談してみよう
- 法テラスを使えるのであれば、利用してみよう。でも制限や書類提出あり。
①いくつかの事務所に相談してみよう
まずは相談料無料のところで、着手金や報酬について相談してみるといいと思います。
そこで自分に合うかどうか。
あなたの心配事を相談できるのか数社で検討した方がいいと思います。
例えば・・・
- 家族にバレないで進めてくれるのか
- 事件を早めに処理してくれるのか
- 些細な疑問でも丁寧に教えてくれるのか

悩みを相談できるって安心します!
もしお知り合いの法律事務所がないのであれば、家族や周囲にバレない法律事務所の探し方で紹介をしているので、一緒に確認してもらえると分かりやすいと思います。
②法テラスをつかえるのであれば

先生、法テラスって聞いたことがあるのですが、これってなんですか?

費用を用意するのが大変な人には、弁護士費用を立て替えてもらえる制度です

でも条件があるから、それは法テラスに詳しい条件が書かれているから確認してね
実務をしていて感じることは、法テラスの電話が少々繋がりにくことです
そうであれば、着手金を分割対応している事務所で頼んだ方が、迅速に相談できるかもしれません
5 弁護士をお願いするときに、ここは必ず確認


どの弁護士にお願いするとしても、必ず確認してほしいものがあります

なんですか?

弁護士にお願いすると、委任契約書を作成します
その中に着手金や弁護士報酬について記載されているので、ここは必ず確認してください

お願いしていると、なかなか聞きにくいってことがあります

後で後悔しないように、分からない事は必ず聞いてください!
まとめ|債務整理の相場


それでは債務整理の相場をまとめますね
破産や個人再生の場合は、弁護士費用・実費を全部入れた金額にしています
◉借金問題の相場の確認◉
- 月々支払う和解(任意整理)の相場は、1社3万円前後
- 借金を裁判所から免除してもらう破産の相場は、50万円〜
- 住宅を残す個人再生の相場は、100万円〜
◉少し安く抑えるために◉
- 相談料は無料の事務所
- 着手金はゼロ円・分割対応の事務所も
- 法テラスは所得制限と書類の提出がある
事件をお願いするときは、委任契約書の弁護士費用をしっかりと確認
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