こんにちは、ツツジです。
弁護士の数って今や無数にいます。
一昔前までは、弁護士とか法律事務所って敷居の高い物でしたが、今はそんなことはありません。
その無数にいる弁護士さんから、信頼ある弁護士を探すコツを、現役法律事務所に勤務している私がお伝えします。
【本記事を書く人】

法律事務所に勤務16年
多くの弁護士さんを通じて、
本当に依頼者に信頼される弁護士さん
勝てる弁護士さんを実感。
身近で感じた内容をまとめます。
本記事は以下の内容になっています。
- 信頼ある弁護士の探し方のコツ
- 依頼するときにチェックする委任契約書
弁護士を探している方のお役に立てれば嬉しく思います。
さっそく記事に入りましょう。
1 信頼ある弁護士の探し方のコツ
無数の弁護士の中から、信頼ある弁護士を探さないと、余計に事件がこじれたり、事件が長期化になる事もあります。
私が感じた信頼ある弁護士の特徴はこちらです。
- こちらが不利なことでも、正確なアドバイスをくれる
- 事件にかかる細かい料金を説明してくれる
- レスポンスがある
- 事件の報告や進捗がマメである

普通の社会人から見れば、当たり前なことですが、
これができる弁護士って多くないです。
❶こちらが不利なことでも、正確にアドバイスをくれる
どんな事件であっても、正確に言ってもらえる弁護士さんが望ましいです。

慰謝料はがっぽりと取れますよ!あと任せてください!
依頼者にとって良いことのみ説明するよりも、

この事件は、慰謝料は多く取れるかもしれないのですが、事件が長期化になり、交渉も長引く可能性が強いです。
こちらの主張や証拠を揃え、根気強く進めていきましょう。

過剰に依頼者を期待させてしまう弁護士は、やめたおいた方がいいと思っています。
プラスの面だけでなく、マイナスの面も説明してくれる弁護士が望ましい
❷細かい料金の説明をしてくれる
弁護士を依頼すると予想以上に細かい料金がかかります。
例えば、こんな感じ
- 事務手数料代
- 着手金
- 内容証明代
- 日当・交通費
- 謄写代
- 印紙代・郵券(ゆうけん=切手代)
- 弁護士報酬

初めて聞く言葉もたくさんある!

事務所によっては事件ファイル代、代理送金代、雑費が多くかかるところもあります。
そして、聞き慣れない項目も多数あると思います。
簡単に説明すると、このようになります。
- 事務手数料ー住民票や戸籍代、切手代
- 着手金ー事件前に弁護士に支払う金額
- 内容証明代ー実費として1通3000円程度
- 日当・交通費ー隣県や遠方の場合に請求
- 謄写代ー裁判で事件記録をコピーする場合
- 印紙・郵券代ー訴える時に裁判所へ納付
- 弁護士報酬ー事件が終了すると、弁護士報酬が発生します
事件を依頼すると、弁護士は委任契約書を作成してくれます。

弁護士報酬や実費については委任契約書に記載しているので、安心してください。
弁護士を依頼するときは、必ず委任契約書を確認して、納得してから依頼するようにしましょう。

委任する時に、分からない項目は必ず説明を求めましょう。
あまり説明してくれない弁護士は、やめておいた方が良いと思います。
細かいことでも、丁寧に教えてくれる
むしろ委任する時に、安心感を覚える説明をしてくれる
❸レスポンスが比較的早い弁護士
弁護士を依頼して、進捗確認のために、事務所に電話をするとこんな風に言われることがあると思います。

お願いしている進捗を知りたいのですが、弁護士の先生お願いします。

外出で不在にしております。
裁判所と打ち合わせで、戻り時間が不明になっております。
このようなことが何回か続くことがあります。
電話があって、すぐにレスポンスをする先生もいれば、何十回電話しても折り返しがない弁護士もいます。
弁護士の先生一人につき、同時期に20から30の事件を受け持っています。
交渉・裁判・地方への出張・書面の作成、毎日、分刻みの先生もいます。
ですが、忙しいのはお互い様です。

2〜3営業日以内に折り返しのないのが続くと、違う先生にお願いした方が良いと思います。
レスポンスの早い先生
❹事件の進捗や報告がマメな先生
依頼したら、事件の進捗や報告ってきちんとしてくれる
これって当たり前だと思いませんか?
しかし、これが当たり前に出来ていない弁護士が本当に多いです。
おそらく、❸のレスポンスが早い先生と直結するのかと思いますが、連絡をマメにしてもらえる先生の方が信頼深いと思います。
弁護士によっては正式受任まではレスがマメで、あとは放置する先生も多くいます。

自分の中で、不信感を感じてしまうのであれば思うのであれば、新しい弁護士を探した方が良いと思います。
事件の進捗や報告がマメな先生
2 委任する時にチェックする委任契約書の場所
委任契約書は、弁護士が受任時に作成してくれます。


細かく書かれていて、どこを確認すれば良いのか分からない
委任契約書は細かい文字でびっしり書かれています。確認が面倒でだから、適当に印を押すと、後で聞いていないということにも発展します。

後で後悔しないために、必ずチェックする場所を説明します
- 事件名
- 預かり金の有無
- 着手金
- 報酬
- 実費
- 着手金返還について
- 交渉→訴訟の場合の別途着手金
- 事件処理の中止

えー。こんなにチェックするの??

特にチェックするのは、ここです
- 着手金・報酬
- 実費
- 事務手数料
- 中途解約
着手金の返還について一切返金しないと書かれている委任契約書があります。
弁護士が事件の停滞をさせることもあるので、着手金の返還について記載しているものが望ましいと思います。


もし記載がないようであれば、この条文は入れてもらいましょう。
3 信頼できる弁護士を探すコツのまとめ
本記事では信頼できる弁護士を探すコツをまとめました。
- こちらが不利なことでも正確に説明してくれる
- 事件にかかる細かい料金を説明してくれる
- レスポンスが比較的早い
- 事件の報告や進捗がマメである
また実際に弁護士を委任をする際に、委任契約書をチェックする箇所はこちらです。
- 着手金・報酬
- 実費について
- 事務手数料
- 中途解約について

特に中途解約の条項は、とても大切です。
お願いする立場で「中途解約」は言いにくと思います。しかし後で後悔しないためにも、ぜひ入れてもらいましょう。
