こんにちは、ツツジです。
私は法律関係の仕事について、もう16年になります。
法律事務所に勤務していると、知人からこんな相談を受けます。

上司からのセクハラで悩んで弁護士に相談したのに、事件の解決どころか、弁護士が全然連絡くれない!
弁護士って、連絡ないのが普通なの…?
どうしたらいい?
事件を解決したい一心で頼んだ弁護士。
その頼みの綱の弁護士と連絡取れないことって、本当に不安というか、もう怒りというか、持って行きどころのない感情たど思います。
でも、もう大丈夫。
今すぐに解決できる方法を解説します。
お願いしている弁護士と連絡が取れないときに、今すぐできる対処方法
今回はセクハラに困っている、相談者と一緒にみていきましょう

法律の専門用語とか詳しくないけど、大丈夫かな・・?

初めて弁護士をお願いする人でも分かりやく説明しますから、大丈夫!
弁護士に連絡がつかない解決
早期に問題解決をしたくて、お金を払って依頼した弁護士。
その頼みの綱の弁護士と連絡がつかない。
この悩みってお持ちの方多いと思います。

事務所に電話すると、いつも「打ち合わせか外出」
名刺に書いてあるメールアドレスにはレスがないし、携帯電話にも一向に出ない・・。
流れとしては、このように解決してみましょう。





本記事では、弁護士と連絡が取れるまでの方法を解説します。
信頼ある弁護士の探し方には、また別記事にてご紹介します。
【事務員が感じる】信頼できる弁護士を探すコツ(早期事件の解決!)
所属弁護士会に連絡をする

まずは弁護士会に連絡する方法から説明していきます。
手順としては以下の3つ。
- 所属弁護士会の確認
- 弁護士会に弁護士と連絡が取れないことを話す
- 弁護士から連絡が入る
❶所属弁護士会の確認
弁護士は必ず「弁護士会」に所属しています。
まずはどの弁護士会に所属しているのか確認しましょう。

東京であれば「東京弁護士会」
埼玉であれば「埼玉弁護士会」
普通は都道府県に一つですが、東京や北海道は複数あるので注意です。
分からない場合は、日本弁護士連合会の弁護士検索画面で調べることができます。
名前を入れて、検索すると「所属弁護士会」が出てきます。

日本弁護士連合会(通称日弁連=にちべんれん)に登録しないと、そもそも弁護士として活動はできません。
所属弁護士会を確認したら、早速連絡してみて実情を話してみましょう。

弁護士会の電話番号は、弁護士会をネットで検索すると出てきますよ!
❷弁護士会に連絡が取れないことを話す
話の流れはこんな感じで進めてみましょう

はい、弁護士会です。

依頼している弁護士と連絡が取れなく困っています。
そちらの所属弁護士だと思うので、弁護士会の方から注意喚起を促して欲しいのです。

分かりました。まずは弁護士名や委任状況を教えてください。
こんな風に会話が流れると思います。
弁護士会に電話する時は、スムーズに応対するためにも、以下を自分の手元に置いて話しましょう。
- 委任関係資料(委任契約書)
- いつから電話が取れなくなったのか
- 何回ぐらい電話したのか
弁護士会に実情を訴えると、

分かりました。弁護士に連絡してみます。
と言ってくれて、弁護士会から弁護士事務所に連絡が入ります。
弁護士会は、事件の内容まではタッチできないので、弁護士の現状を訴えたり、改善する手助けだけとなります。
❸弁護士からの連絡が入る

弁護士会から弁護士事務所に、依頼者に早急に連絡を取るように要請の電話が入ります。
その要請連絡を受けて、1両日中、もしくは2営業日以内には弁護士から依頼者に連絡が入ると思います。

今まで何度も電話がして,全然連絡が取れない弁護士に、怒りや不安や不信感を感じてしまうかもしれません。
不信感は一旦、拭い去り、冷静に弁護士と話してみましょう。
弁護士からの連絡がなくても、事件が進んでいる場合もあります。

こちらで内容証明を出しのですが、相手の住所が変更になっていて、調査していました。

そっか。やってくれているならよかった。
でも、進捗を細かく報告してもらえると嬉しいです。
依頼しているのは、こちらです。
事件の大きい、小さいは委任を受けてくれた以上は関係ありません。
こちらからの要望もしっかりと伝えましょう。
【まとめ】弁護士と連絡がつかない場合の対処法
本記事では弁護士と連絡がつかない場合についての、対処法をまとめました。

もう一度、確認してみましょう。
- 所属弁護士会を調べる
- 弁護士会に苦情を訴える
- 弁護士会→弁護士に連絡を入れてくれる
- 弁護士から依頼者に連絡が入る

弁護士と連絡がついたけど、弁護士に対して不信感があるし、事件の進みが遅いような気がする・・・
事件の進捗が進まない場合などは、弁護士を変える事も視野に入れましょう。
というのも、相手にお金を請求する場合は、必ず「時効」(じこう)が発生します。

時効(じこう)って聞いた事あるけど、どんなこと?

トラブルが発生した時から、一定期間が過ぎれば相手に請求できなくなることです。
事案によって、時効の年数は変わってきます!
物によっては、時効が3年と短い場合も。時効で相手に請求できなくなる事もあります!
事件の進みが遅い場合には、違う弁護士に相談だけする事も視野に入れておきましょう。
